2020/06/06 09:00

しゅんかしゅんかの店頭には、毎年6月になると、地元産のブルーベリーが並び始めます。

「樹上完熟」という言葉を耳にしたことはありますか?
読んで字の如く、「樹の上で完熟の状態」になるタイミングまで待つ収穫方法のことを指します。これが、どこでも、どの野菜でもできる方法ではないのですね。

例えば、野菜でいうとトマトなどが分かりやすいかもしれません。
産地から市場に出荷され私たちが利用するお店に並ぶまでの間には、実はけっこう日にちが経っているのですね。お店に並ぶときに赤く色づいたトマトであるように、産地ではまだ青い状態で収穫・出荷されることが一般的です。離れた産地で完熟の状態でもぎとってしまうと、店頭に並ぶまでの輸送の間に状態が悪くなってしまい販売ができなくなってしまうからです。

これと対照的に、東京の農業においては、「まちなか農業」とも表現されるほど畑が暮らしの中に存在しています。
畑という「つくる場所」と、消費者である私たちの暮らす「食べる場所」が近いという好条件が、果物や野菜がまさに食べごろを迎えるタイミングで収穫するという方法を叶えてくれます。

もちろん「しゅんかしゅんか 」に並ぶブルーベリーも、この「樹上完熟」の状態で収穫されたもの。
毎年、国立市や国分寺市の複数の農家さんから入荷しますが、どれもそれぞれに個性があり、お客様の「お気に入り」も分かれます。
濃厚な甘みの乗ったもの、甘みだけでなく酸味も楽しめるもの、華やかな香りのするもの…最近では、一般的な紫色に加えてピンク色の品種なんかも少量ですが入荷します。
ブルーベリーは味に個体差が出やすいので、同じ日に収穫されたものでも、少しずつ味が違うのもまた個性。
「これは甘い!」「これはちょっと酸っぱいね」なんて違いも楽しみながら味わっていただければ嬉しいです。

今月発送するTOKYO YASAI BOX ”SHUN”には、この樹上完熟ブルーベリーも入る予定です。
毎年私たちの農家さんの中では一番にスタートする国分寺市・平野園さんより。色々な品種を栽培されているので、どの子に出会うかはぜひお楽しみに。
ちなみに平野さんは毎年摘みとりの受け入れもしていらっしゃるので、ご興味ある方はぜひ「ブルーベリーガーデン HIRANO」で検索してみてくださいね。